我が第一哲学とは

2000年4月27日

現象学者フッサールの理想とした「厳密な学としての哲学」の実現である。
個性的な仕方で世界について考えたイデオロギーではなく、
真に学問的であって科学のようにどんな人間でも普遍的な仕方で世界について考えられる哲学の実現である。
 しかし、現象学の方法で獲得したものではない。意識に現前するものについて観察するだけでは、意識を構成させる人間の問題を解決することはできないからである。
私はこの人間の問題を解決するために実存主義的方法を用いた。
そして、この問題を解決した後、哲学することを積み重ねて合理的普遍的世界像を構築することができた。これを元にした世界認識により、状況を乗り越えて行く方向を答えることができる。
 しかし、私の第一哲学は世界の意味、歴史の方向を決定済みとしてしまうようなものではない。人間がほうりこまれている世界の構造の科学的な認識に過ぎない。その世界では人間が価値を決断して自己実現して行くことが可能なのである。私の哲学は現実を全て言い尽くそうという試みではなく、人間が生きる現実の構造を原理的に明らかにしようとする試みである。また、私はこの認識に神学的イデオロギーを付属させて歴史の意味を決定しようとするつもりは無い。科学的認識としての純粋性を維持したい。
 だが、この世界認識を武器にして、現実の世界の問題に対峙することはもちろん可能なのである。私はいまこの世界で守るべき価値を決断し、その維持と実現を目指して政治活動をしている。
 私の哲学で考えれば真っ当な哲学書はすべて解読できる。私の哲学は今までの形而上学の建物を正しく組み替えたものである。





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