もうひとつの地球
2001年10月7日


皆さんは2001年9月23日(日曜日)に放送されたNHKスペシャル
「宇宙未知への大紀行6もうひとつの地球を探せ」をご覧になりましたか。
実に興味深い内容でした。
地球以外の惑星を探すには恒星の揺れ動きを観察すると言うことです。
木星や土星のような巨大惑星が存在するとその惑星系の中心である恒星も
巨大惑星の万有引力の影響を受けて周期的に揺れ動くと言うのです。
しかし、科学者が観測して見つかったのは数日という短い周期で
恒星の近くを回る灼熱の惑星や恒星の近くをかすめる楕円軌道の巨大惑星だけで
太陽系の木星のような12年という長い周期で恒星の周りを回る惑星は今のところ見つかっていないそうです。
どうしてそのような観測結果になるかですが、
コンピューターシミュレーションによれば恒星の周りに
惑星の素となる沢山のガスがあった場合に巨大惑星が3つ以上生まれると
その惑星を含む恒星系は不安定になり、
恒星の近くを回る灼熱の惑星と恒星の近くをかすめる楕円軌道の巨大惑星と
恒星系を飛び出してしまう巨大惑星という結果が出るそうです。
また、恒星系内のガスの晴れ上がる時期がちょうどよくないと
巨大惑星はその重力でガスをまとって噴射して、
巨大惑星は恒星に近寄り灼熱の惑星となるというのです。
その過程で地球のような環境にあった惑星も壊滅してしまうというのです。
我々の地球は木星と土星という2つだけの巨大惑星と
ちょうど良いガスの晴れ上がりの時期に恵まれた幸運な星だというのです。
そして、巨大惑星が地球に衝突するはずの天体を引きつけてくれたたため、
地球と小天体の衝突が少なくなり、高度な生命が育まれたというのです。
シミュレーションによれば恒星系のガスが少ない場合は、
地球のような小惑星がいくつも生まれるが、巨大惑星は生まれないので、
天体の衝突が頻繁に起こり、高度な生命の誕生は難しいと言うことです。
ですから、地球人類を生み出した地球のような星は宇宙では稀な存在だということです。
しかし、地球のような小惑星がいくつも生まれた場合、
(この場合は引力が小さいので恒星の揺れ動きも小さく観測が難しいので
実際の観測では見つからないようです)、
高度な生命は生まれなくても、植物や低度の動物は存在しうるでしょう。
そして、巨大惑星が存在しなくても、そもそも天体の素となるガスが少なかったのだから、
衝突する小天体も少ないと考えられます。
また、惑星の誕生から長い時間が経っていれば衝突しやすい天体は既に衝突して
衝突の頻度は低くなっていると考えられます。
植物や低度の動物しか存在しないなら、
それは地球人類の入植には都合が良いでしょう。
そして、入植後、小天体が衝突する危険が迫った場合は、
軌道を逸らすなどの対処ができるでしょう。
それに、観測を進め、広げれば、木星のような惑星を持つ恒星系が沢山みつかることも考えられます。
それが遠くても超光速飛行により到達することができます。
☆宇宙進出に悲観的になる必要は無いと考えます。




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