テロの根絶策
2001年10月29日

アメリカの力の行使は決してテロを根絶しません。
アフガニスタンになぜ、イスラム原理主義が根付いたか。
それは、イギリスの干渉、ソ連の干渉を経験したからです。
そして、ひるがえってみると、イスラム原理主義がなぜ、勃興したかというと、
近現代に英米の干渉がアラビアに及んだからです。
その干渉が、イスラム教とイスラム文化の危機として認識されたからです。
その干渉は、今でもイスラエルに対する支援、グローバリズムという名の資本主義の広がりによって続いています。
☆なぜ、アメリカはイスラエルを支援するのか。
アメリカは死海文書を通じて大世紀末に現れる救世主に関する知識を手に入れ、
それがイスラエルから現れると考え、
イスラエルに恩を売っておけば間違いがないということでしょう。

諸世紀10章 75番
どんなに長く待ってもヨーロッパには現れない。
アジアに現れ、
ヘルメスの進路から出て
東洋の王たちすべてを超えるだろう。

これも救世主の詩です。
東洋の王たちすべてを超えるというのは、
どんな東洋の王よりもひどい専制政治を行うということでは決してありません。
東洋の王たちの業績を超える良い政治を行うということです。
その救世主はヨーロッパには現れず、アジアに現れるというのです。
現在のイスラエル国家およびそれを構成する
ユダヤ人からから救世主が現れるというアメリカの考えは間違っているのです。
その間違った考えに基づいてイスラエルに肩入れし、
アラブと対立するアメリカ気の毒です。
そして、日本はイスラエルの支持を必要とする理由はありません。

アメリカは自由には自由の原理主義者の傾向があります。
だから、自国の価値観を全世界に押し付けようとし、
他の文明の文化を自国の価値観に基づいて裁くのです。
自由を原理的に貫徹することは文化を否定することにつながります。
文化は分節化し、制度を創造し、
道徳を維持することで人間を文化的存在たらしめようとします、
しかるに、自由を貫徹するなら、
分節化した制度や道徳は自由の障害となってしまうのです。
もしアメリカが自由原理主義を貫くならば、他の文明との衝突は避けられないでしょう。
世界が平和であるために、
世界を構成する文明が他の文明の文化に寛容でなければなりません。
世界が寛容で平和であれば、イスラム原理主義も人道主義に傾斜し、
寛容なものになってゆくでしょう。
どんな宗教も文化も人道主義を否定するものではないからです。
世界を構成する文明は相互にその価値を肯定し、
自分の文明のみを絶対とする態度は捨てねばなりません。
しかし、その文化相対主義的立場も人道主義の基本的価値観は共有されねばなりません。
アメリカは自国の文化を絶対視する傾向を緩和せねばなりません。
自由を原理的に貫徹する立場が世界を指導することは望ましくありません。
これは世界を解体する立場です。文化を解体する立場です。
正義と秩序に抵抗する立場の論理です。

日本はアメリカ文化に侵食され危ういところにあります。
基本的価値観が揺らいでいます。
本来、価値観の相対化は基本的価値観を共有したうえで、
個々の相違を承認することにあります。
東大を出て官僚やサラリーマンになるのが良いという
価値観などが相対化されるのは望ましいことでしょう。
現在の日本ではそこを超えて基本的な価値観までもが揺らいでいます。
不倫を肯定し、結婚制度の崩壊を望む言説さえあります。
世界征服を肯定する言説もあります。
犯罪者を英雄視する言説もあります。
代表の論文「新しい幸福の原理」は改めて日本人に基本的な価値観を問うものです。
そして、「新経済システムによる資本主義の補完」は新しい形の助け合いを創造することによって、
グローバリズムに対する解答を示しています。

救世国民同盟は寛容の原理に基づく世界連邦を成立させます。
救世国民同盟への支持をよろしくお願いします。

アメリカのアフガニスタンに対する攻撃を支援するために
自衛隊を派遣することに対する救世国民同盟の政治的立場を説明します。

国連による裁きを正義とする正論の立場から、
自衛隊を派遣することを好ましく思っていません。
しかし、革命に際して自衛隊の力に期待するので、
そして、自衛隊をアメリカ軍並の国防軍とすべき立場から、
自衛隊の力を増大させる方向に反対する訳には行きません。
ですので、対米支援のために自衛隊を派遣することに
反対する立場を主張しません。
ご理解ください。



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