トービン税
2002年9月29日

2002年4月14日、日曜日、午後九時からのNHKスペシャル
「変革の世紀1、国家を変える市民パワー」を見ました。
国際政治に影響力を及ぼそうとするNGOについて語られていました。
我々はNGOの主張である投機の規制と発展途上国の貧困の追放に全面的に賛成です。
市場を自由な投機の場とすることは、
市民の必要を満たすものであるべき市場をカジノとすることに他ならないと
考えているからです。
そして為替取引における投機を抑制するトービン税にも全面的に賛成です。
トービン税というのは国境間の通貨取引に対するセールス・タックスのことです。
0.1パーセントという少ない率の税でも、
頻繁に売り買いを繰り返す投機筋には負担となります。
そして、それによって得た税額を貧困の追放に使用することができます。
ただし、実施するには資本の逃避を防ぐために多国間の協力が必要となります。
我々はそれを世界連邦を建設することで一気に実現します。
アメリカは競争が大好きで
競争を全世界に押しつけようとしています。
だが、果たして競争は助けあいよりも倫理的でしょうか。
競争で勝つのは大多数の場合、強者です。
強者になるために努力しようとしても生まれつきの能力は限界があります。
競争の実体は強者が弱者を蹴落とすことです。
そして、世界の大多数の人々は助けあって
誰もが豊かになるのがよいと考えています。
強者は弱者を助ける方が倫理的です。
しかし、アメリカは競争を仕掛けます。
アメリカは助けあいよりも競争を優先するから、
経済的計算的合理性の点で助けあいを優先する国よりも優位です。
だから、アメリカは勝利し、競争を世界に押しつけようとするグローバリズムは着々と進行するのです。
我々は競争ではなく、人々の助けあいを原理とする世界連邦を成立させ、
全世界にトービン税を導入します。
また、各国が人間の生命・身体・健康・安全や環境を守るために経済活動を規制しても、
それが合理的なものである限り、企業は賠償を求めることが出来ないという原則を
全世界的に確立します。




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