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反フェミニズム論
2002年4月14日

この論考に言うフェミニズムはラディカル・フェミニストたちのイデオロギーをさす。赤く焼けた曇り空の写真
彼女たちは万人の願いであった21世紀の楽園の乗っ取りを策した。
20世紀末、共産主義が衰退したが、その思想的空白に乗じ、
共産主義を換骨奪胎した理論で世界を望むままに変えようとした。
共産主義の唱える資本家と労働者の関係を男性と女性に置き換えるだけで
即席にこのイデオロギーは出来上がる。
共産主義もフェミニズムも同じく平等を貫徹しようとする理論だからである。
男女の関係の実態は、搾取被搾取の関係ではなく、
原則として合理的な役割分担であったのに、
歴史を男性からの女性の解放史として、その仕上げを行おうというのである。
共産主義は家族・家庭外で猛威を振るったが、
フェミニズムの害悪は家族・家庭の破壊において著しい。
ここに、人間に幸福をもたらす家族・家庭を守る立場から、その主張に反論する。

家族・家庭は人間に幸福をもたらす。
その理由は次のようなものである。
1.血縁の存在。
遺伝により、類似した気質の人間が集まるので、気安い仲間が形成される。
自己の子孫が居るということによって自己の存在証明があり、安心する。
2.愛の存在。
愛による選択によって夫婦が形成され、血縁を基礎として親子愛、きょうだい愛が形成される。
3.生存の保障。
愛に基づく相互扶助により生活が保障される。
これを伝統的な家族制度(理念的なもの)は次のようにして確保してきた。
1.結婚制度。
ある権威の下、永遠の愛を誓って男女が結婚することで、初めて性的関係が公認され、
婚姻外の性的関係が禁止されるとともに、婚姻は一回限りのものとされる。
結婚して初めて性的関係を結ぶので、結婚の喜びは大きく、夫婦の絆は深まる。
婚姻外の性的関係が禁止されることで、不倫の関係に踏み入ることが抑止され、
不倫による婚姻の破綻と、血縁のない子が生まれることを抑止する。
婚姻が一回限りのものとされるので、血縁のない連れ子が家族になることが抑制されると共に、
婚姻が慎重に行われ、結婚の破綻が抑制される。
2.役割分担。
男女の性差に基づき、父性・母性、男らしさ、女らしさが肯定され、
それに基づいて男性は仕事、女性は家庭という役割分担が行われる。
父性として、母性として、
子育てにおけるそれぞれの役割を十分に果たせる父と母が用意される。
男は男として女は女としてのアイデンティティーが保障され、
男らしさ・女らしさを追求して倫理的に向上する。
男らしい男と女らしい女が魅力しあい、愛が深まる。
男らしい男、女らしい女が推奨されることで、自己の同一性に疑問のある不幸な存在の発生が抑制される。
男が外で強い肉体と建設的知力を要する仕事を行い、
女が主婦として家庭で細やかな心遣いを必要とする仕事を行うことで、
経済的合理性が確保され、生存が保障される。
3.家制度。
家を継承する者が原則として血縁者とされることで、家族の血縁が制度的に保障される。
家に付属する家産と家業により生存が容易になる。
家の祭祀を通じて、家族の絆が深まる。
家長が家族を統制し、家の求心力が高まることで、家族の絆が強まる。
これをフェミニズムはどのように変えようとしているか、また変えたか。
そして、それに対する我々の立場からの評価。
1.結婚制度に関して。
フェミニズムは伝統的な権威を否定して、人前式などを行う傾向にある。
結婚の絆を固められるのだから、権威の否定は不要である。
フェミニズムは完全に自由な性的関係を推奨し、婚姻前に同居を勧める。
婚姻前の同居は幸福な新婚時代を減じる。
結婚が気軽なものになり、同居してから結婚するか決めれば好いと言うことで、
気軽に性的関係を結ぶ結果、
婚姻前に何度も相手を取り替え、価値の分裂が不幸をもたらすと共に、
女性機能に障害をもたらすことさえある。
また、愛を結婚に高めたいと願う女性にとって、
肉体を先に捧げてしまうことになり、同居とその風潮は不利である。
食い逃げされた女性がお腹の子のために次善の結婚をすることにもつながる。
完全な性的自由は完全な欲望の解放につながり、文化は規制を失って堕落する。
不倫も非難の対象ではなくなる。
完全な性的自由は未成年の恋愛を推奨することにもなり、
未熟な青少年の恋愛の結果、未婚の母や父のいない子が続出する。
性を完全にオープンなものにしようとして、性に目覚めていない子を含めて、
教室でオープンに性教育が行われるので、
性は単なる欲望の手段と化し、結婚を支える絆としての性の意味が人々の意識から消え、
青少年の恋愛、未婚の母や父のいない子が促進される。
フェミニズムの下では結婚が同棲と何ら変わらなくなり、ためらいなく結婚が繰り返され、
価値の分裂のため、愛が薄らいだ家族が生まれると共に、連れ子が増え、
血縁ではない家族が恒常的に生じ、家族の幸福が薄まる。
2.役割分担に対して。
フェミニズムは男女の性差を否定し、父性・母性、男らしさ、女らしさを否定し、
男性は仕事、女性は家庭という役割分担を否定し、
全ての職業に女性が進出するべきだとする。
男女の性差を否定して、どの分野でも女性が男性と伍して行かなければならないとされ、
女性に男性との無理な競争が押しつけられるとともに、
男性的な仕事に女性が割り込む結果、女性的なものに対する男性の侮蔑が生じる。
男性が求められる場面、女性が求められる場面がビジネスにおいて発生するのに、
性を指定して求人募集することが否定される。
男性が担い、女性が担うことが合理的な職業に対しても
両性が担うべきだとされるのは不合理である。
例えば、助産婦。例えば、前線で戦う兵士。
男らしい男、女らしい女が否定され、
自己の同一性に疑問のある不幸な存在の発生が増加する。
男らしい男と女らしい女が減少し、男女の愛が薄れる。
結果、父性・母性も減摩し、父としての役割、母としての役割が果たさせなくなり、
幼児虐待などが生じる。
父性・母性を否定する結果、父となる教育、母となる教育が行われず、
育児に苦しむ母と、子育てを放棄する父が現れる。
役割分担の否定から家事・育児に責任を持つ者がいなくなる結果が生じる。
父性・母性を否定する結果、父性・母性を喪失し、子育ての放棄や幼児虐待が起こる。
フェミニズムは役割分担の典型的なものとして専業主婦を攻撃する。
専業主婦は自分のキャリアのために働くのではなく、家族のために奉仕し、
その道徳的価値は高く、男性の偉業は彼女たちの下支えがあったためである。
3.家に対して
フェミニズムは女性に忍従を強いるものとして家を完全に否定する。
その結果、事実上の家産・家業が存在しても、平等な分割相続が絶対の原則となり、
安定的な家産・家業の維持が困難となる。
家産・家業に専従しても専従しない家族が資産を平然と要求することとなるので、
不公平が生じる。
現代においても望まれること
1.結婚制度
結婚制度は幸福な家族・家庭、正しい男女関係の基礎である。
その聖性を剥奪する傾向がこれ以上進んではならない。
交際をする男女の性的関係は婚姻を前提とするという原則が維持されねばならない。
しかし、これは原則であり、
どうしようもなく燃え上がってしまった恋に対しては寛容でなくてはならない。
交際、結婚式、同居という順序が社会的に望ましい規範として維持されねばならない。
2.役割分担
父性・母性、男らしさ・女らしさを維持するために
一定程度の役割分担が認められなければならない。
女性は家事・育児に原則として責任を持たなければならない。
現代において女性の多様な生き方が認められなければならないのなら、
専業主婦も、共働きも、キャリアウーマンも当然認められる。
3.家
女性に忍従を強いるような家制度が認められないのは、当然である。
しかし、女性に忍従を強いるイデオロギーに基づかない家が構想されて良い。
家産・家業・祭祀を承継する者を制度的に認め、
それ以外のきょうだいは
家産・家業・祭祀への貢献の程度に応じて財産の分与を受けるようにする。
その際には親への介護への貢献も評価されるべきだろう。
過去、男性が行った偉業は女性が下支えをしてきたからである。
女性の力が働いていなかったのでは断じてない。
しかし、その下支えに対する評価が不十分な場合が多かったことも事実である。
そこで、我々は男女共同叙勲表彰制度を提案している。
フェミニズムが進めば、女性があらゆる分野で男性と完全に平等な立場での競争が強いられ、
特に男性的な強さを求められる分野で無理が生じると共に、男性の女性性への蔑視が生じる。
フェミニズムの支配する世界では、長期的には次のようなことも起こりうる。
性差が否定されるイデオロギーの下、現実に男女の性差が、生物的にも文化的にも消滅して行くのである。
その結果、男女間の引きつけ合う魅力が薄れ、男女の離隔、対立が決定的なものになりうる。
戦前までは三従の徳が言われた。
現在、このような一方的な忍従を強いることは認められない。
しかし、女性は少なくとも、少なくとも日本女性なら、
最低限、男を立て、家事・育児に責任を持つ婦徳を持つべきだ。
現在、大部分の日本女性がこの婦徳を有するが、フェミニズムはこれを否定する。
これくらいの婦徳まで失ってしまえば、大和撫子とは言えないだろう。
他方で、男性が家事・育児に責任を持つ女性に対して思いやりを持ち、
家事・育児に協力しなければならないのはもちろんである。
家族・家庭の柱としては女性が最適任であり、
その責務を自覚してこれからも家族家庭の柱となっていただけるように女性の方々に御願いする。
アメリカのフェミニストは教育のある日本の女性がなぜフェミニズムの味方をしないのかと言う。
教育があるからこそ、家族家庭の柱としての女性の重要性が分かり、
過激なフェミニズムに走らないのだと信じたい。

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